度ゝ被仰候越甲相和與之事、対両国堅申遣之処、請状之旨宜候、然者、雖有存分、此節閣是非令同心、入洛之儀馳走之段、被頼思食候、併輝虎所為可在之候、仍太刀一腰助長・腹巻一領紫、肩紅、遣之候、猶義景可申候也、

三月六日

(足利義秋花押)

上杉弾正少弼とのへ

→神奈川県史「足利義秋御内書」(上杉文書)

 度々おっしゃっている越後(上杉氏)・甲斐(武田氏)・相模(後北条氏)の和平の事。両国に対して強く命令したところ、請状まで進みました。つきましては、色々思うところはあるでしょうが、このタイミングで是非はさしおいてご同意いただき、上洛のため奔走いただくようお考え下さい。併せて輝虎のお考えをお聞かせ下さい。助長作の太刀を1腰、紫・肩が紅の腹巻を1領進呈します。更に(朝倉)義景が申し上げるでしょう。

本書状は(1568(永禄11)年)と比定されている。

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