月: 2012年2月

用所

「用所」の例を挙げてみる。 01)世間只今之義相替候間、用所不成事候 世間の現在の状況は変わってしまったので、『用所』もならないことです。 02)過半小田原之川へ引上而置、用所次第可乗出候 大半を小田原の川へ引き上げて配 用所

後北条氏、三島の町人瀬古氏に新田の人質管理を委託する

新田証人上下貮人預ヶ被為置候、用所之義、町人一両人被相加、厳密ニ可致候、公用之義者、取越相調、重而以日記可申上、速ニ可被下者也、仍如件、 酉[虎朱印] 三月七日 大草左近大夫 奉 三嶋町  瀬古 →戦国遺文 後北条氏編「 後北条氏、三島の町人瀬古氏に新田の人質管理を委託する

氏政天正10年も出馬できず

瑞渓院殿の危篤と氏政の出馬延期の相関性を考えているが、天正10年の甲信侵攻作戦での氏政不出馬のケースともつながるように思えて興味深い。この時の氏政は天正3年の榎本攻略時より追い詰められていた。 氏直を主将とする「大手」は 氏政天正10年も出馬できず

古文書入力用端末GalaxyNote

Androidでの文字入力が楽過ぎて、古文書のテキスト化と解釈作成もPCから移行しつつある。旧字体の入力にしてもマイナーな字だとWindowsではマウスによる手書きになる訳だから、始めから手入力の方が早い。 とはいえ、A 古文書入力用端末GalaxyNote

北条氏政、清水上野入道に、東上総での戦闘状況を伝える

一札具披見候、去十九東金へ押詰、土気・東金両地郷村毎日悉打散候、諸軍ニ申付、敵之兵粮を苅取、今朝中一宮へ籠置候、此表者明隙候、此上之模様、諸老令談合、可落着候、西口無替儀由、令得其意候、恐々謹言、 八月廿八日 氏政(花押 北条氏政、清水上野入道に、東上総での戦闘状況を伝える

北条氏政、毛呂土佐守が榎本城を獲得したことを賞し、子息の病気に配慮する

一翰具令披見候、榎本本意先以大慶候、小山落居歴然候、随而息左衛門丞煩平癒之由、大慶候、働前候間、別而養性可為肝要候、恐々謹言、 追而太方煩長病ニ者、更ニ難治候、但、近日者、少見直候、折角可有推察候、 七月八日 氏政(花押 北条氏政、毛呂土佐守が榎本城を獲得したことを賞し、子息の病気に配慮する

北条氏政、上田案独斎に、瑞渓院殿の病状と武田氏近況を伝える

就太方様御煩、一翰祝着候、経年月極労候、更無頼候、雖然、於保養無由断候条、昨今少験気之分候、哀々取延度候、将又甲州無仕合之儀、無是非候、然共彼分国諸境目無異儀由候間、至于今日、当方迄之苦労ニ無之候、委曲期重説候、恐々謹言 北条氏政、上田案独斎に、瑞渓院殿の病状と武田氏近況を伝える

Happy Birthday,Mr.Dickens!

文豪チャールズ・ディケンズは1812年2月7日にイギリスの軍港ポーツマスで誕生した。今日はその200回目の記念日なので、少し語ってみる。 彼は分冊形式で安く販売される連載小説の名手だった。英国史上初の大衆作家であり、勃興 Happy Birthday,Mr.Dickens!