月: 2014年12月

『信長研究の最前線』

『信長研究の最前線』(2014年・洋泉社)は、最新の研究成果を織り込んだという前書きがあるので一読。『桶狭間』に言及した章があるものの従来説のおさらいだったので特にコメントはない。 ただ、今川氏が関係する部分でとても疑問 『信長研究の最前線』

検証a47:沓掛城の城地比定

『歴史研究 第592号』の「特別研究 沓掛城の新発見」にて太田輝夫氏が、沓掛城の比定地を考察している。要旨は以下の通り。 ■現在城跡公園になっている遺構は蓬左文庫の『沓掛村古城絵図』と規模・縄張りが合致しない。発掘物も決 検証a47:沓掛城の城地比定

検証a43:行軍経路の想定

今川・織田の両軍勢がどのように移動したかは、当時の主要道路によって推測可能なので、とりまとめてみた。個別に立論する必要はあると思うが、まず前提となる地図を示してみよう。 実線が今川方、破線が織田方の移動経路となる。 まず 検証a43:行軍経路の想定

鳴海原合戦:再びまとめ

今川義元の三河出馬について、政治的名理由を考察してみた。 まとめると、三河国衆を取りまとめるために義元自身と松平元康の出征が必要だったという点を基点として、以下の要素を含んでいる。 ■嫡男を長期間もうけられないでいる氏真 鳴海原合戦:再びまとめ