月: 2010年11月

12月の更新

12月1日からのエントリーでは、古文書のアップを優先する。これは2月に刊行予定の『戦国遺文 今川氏編2』によって今川氏関連文書が増える予想に備えるものであり、また、様々な論の展開に必要な文書を補充する目的もある。 いつも 12月の更新

『戦国大名の日常生活』

以前の書籍紹介で触れた内容とかぶるが、合わせて『戦国大名の日常生活』(講談社選書メチエ・笹本正治著)も説明してみよう。この書籍では、信虎に始まって、晴信・勝頼と至る戦国大名としての甲斐武田氏を活写している。 笹本氏の著作 『戦国大名の日常生活』

遠山康光 古文書の実像

2009(平成21)年のNHK大河ドラマ『天地人』で過剰な悪役演出をとられ、またWikipediaの記述も現在停止中となっている遠山康光について、その実像に近い情報を掲出してみたいと思う。 この氏族は、幕府奉公衆だった美 遠山康光 古文書の実像

小田原 2

※本エントリは1998年と2010年の小田原を比較した個人的な覚書である。 前のエントリ「小田原1」の続き……。 幸田門を更に進む。ナック中村屋は外見そのままで健在にも思えるが、内部を見ていないので判らない。ここは古いデ 小田原 2

歴史から見た『政治』 北条氏康書状による一試見

『戦国大名の危機管理』(黒田基樹著・歴史文化ライブラリー)では、北条氏康がぎりぎりの状況で国を保っている姿が描かれている。飢饉と侵略をモチーフにした良書だが、ここでは若干異なる見地を試みようと思う。 政治とは、未来に向か 歴史から見た『政治』 北条氏康書状による一試見

明智光秀、雑賀五郷と土橋重治に返信し、紀州勢が上意に従い和泉・河内に出撃することを確認

尚以、急度御入洛義御馳走肝要候、委細為 上意、可被仰出候条、不能巨細候、 如仰未通候処ニ、 上意馳走被申付而示給、快然候、然而 御入洛事、即御請申上候、被得其意、御馳走肝要候事、 一、其国儀、可有御入魂旨、珍重候、弥被得 明智光秀、雑賀五郷と土橋重治に返信し、紀州勢が上意に従い和泉・河内に出撃することを確認