神君伊賀越えず 2
前回から間が空いてしまったが、考察を続けてみようと思う。織田信長と徳川家康の不在という局面で、東国はどうなるのか……。 後継者が幼児のみとなった徳川家で今川氏真が頭角を現わす。氏真は、北条氏政からの申し出を受けて、家 …
前回から間が空いてしまったが、考察を続けてみようと思う。織田信長と徳川家康の不在という局面で、東国はどうなるのか……。 後継者が幼児のみとなった徳川家で今川氏真が頭角を現わす。氏真は、北条氏政からの申し出を受けて、家 …
2009(平成21)年のNHK大河ドラマ『天地人』で過剰な悪役演出をとられ、またWikipediaの記述も現在停止中となっている遠山康光について、その実像に近い情報を掲出してみたいと思う。 この氏族は、幕府奉公衆だった美 …
『戦国大名の危機管理』(黒田基樹著・歴史文化ライブラリー)では、北条氏康がぎりぎりの状況で国を保っている姿が描かれている。飢饉と侵略をモチーフにした良書だが、ここでは若干異なる見地を試みようと思う。 政治とは、未来に向か …
小田原城内の樹木伐採で出てくるかも知れない遺構については、下記にある既存の事例が参考になるだろう。 『小田原市史 別編 城郭』(小笠原清編・小田原市)による推測 小田原城の始原(大森氏以前)は御前曲輪東にある異質な構造物 …
小田原城跡公園の本丸・二の丸の景観を江戸期のものにするプロジェクトが、小田原市とTBSの間で紛争となっている。TBS著作の番組『噂の!東京マガジン』内で、小田原市が予定している公園内樹木の伐採を揶揄する内容を放映したため …
『戦国史研究 第60号』の『今川氏真の「宗誾」署名初見史料』(長谷川幸一)において、気になる記述があったので考察してみる。 今川氏真書状写は1575(天正3)年に比定できる。取次役の秋葉寺に伝わっていた。つまり、本来の宛 …
先日知り合いより、冷泉家主催の和歌についての講演会に誘われた。私が歴史好きなのを知っているので、打診してくれたようだ。しかし、残念ながら苦手なのである。クラシック音楽を聴くのと同じで、鑑賞すると猛烈な眠気が襲ってくる。生 …
大村家盛紀行文によると、彼は1日辺り8~9里(32~36km)歩いて旅行している。1日頑張るのであれば現代人でも可能だと思うが、備中国から武蔵国までこのような速度で移動するのは不可能だと思う。 とはいえ不可能だと思うのは …
どの戦で天守が「司令塔」だったのか?? 上記はいつも拝読している『城の再発見!』ブログのエントリーだが、大坂夏の陣屏風絵で描かれた天守では窓に女性の顔があることを指摘している。また、城主が天守に登るのは落城が決定的になっ …
中津に関するエントリを上げた矢先の10月4日、7月より模索されていた売却先が埼玉の法人に決定した。先年ようやく成瀬家から公のものになった犬山城と同じく、中津城も奥平家所有だったそうだ。中津市と交渉していたが1億5,000 …