史観雑感

神君伊賀越えず 2

 前回から間が空いてしまったが、考察を続けてみようと思う。織田信長と徳川家康の不在という局面で、東国はどうなるのか……。  後継者が幼児のみとなった徳川家で今川氏真が頭角を現わす。氏真は、北条氏政からの申し出を受けて、家 神君伊賀越えず 2

遠山康光 古文書の実像

2009(平成21)年のNHK大河ドラマ『天地人』で過剰な悪役演出をとられ、またWikipediaの記述も現在停止中となっている遠山康光について、その実像に近い情報を掲出してみたいと思う。 この氏族は、幕府奉公衆だった美 遠山康光 古文書の実像

歴史から見た『政治』 北条氏康書状による一試見

『戦国大名の危機管理』(黒田基樹著・歴史文化ライブラリー)では、北条氏康がぎりぎりの状況で国を保っている姿が描かれている。飢饉と侵略をモチーフにした良書だが、ここでは若干異なる見地を試みようと思う。 政治とは、未来に向か 歴史から見た『政治』 北条氏康書状による一試見

昔の人の距離感覚

大村家盛紀行文によると、彼は1日辺り8~9里(32~36km)歩いて旅行している。1日頑張るのであれば現代人でも可能だと思うが、備中国から武蔵国までこのような速度で移動するのは不可能だと思う。 とはいえ不可能だと思うのは 昔の人の距離感覚

中津城売却先決定

中津に関するエントリを上げた矢先の10月4日、7月より模索されていた売却先が埼玉の法人に決定した。先年ようやく成瀬家から公のものになった犬山城と同じく、中津城も奥平家所有だったそうだ。中津市と交渉していたが1億5,000 中津城売却先決定