中津に関するエントリを上げた矢先の10月4日、7月より模索されていた売却先が埼玉の法人に決定した。先年ようやく成瀬家から公のものになった犬山城と同じく、中津城も奥平家所有だったそうだ。中津市と交渉していたが1億5,000万円の売却金額・事前耐震検査の是非を巡って決裂し、インターネットを経由して売却先を探していた。今回の売却金額は5,000万円。安いと見るか高いと見るか。

売却益で天守の直下にある奥平神社の修繕をするそうだが、確かに雑草が生えかかって大変そうだった。本丸にはこのほかに城井神社・中津大神宮・金比羅神社などが林立する。過疎化が進む中で、神社の結婚式も減り観光客も減ったのだという情報がネット上にあった。

その一方で、今川義元に大高兵粮入れでの戦闘を称えられていた奥平定勝の子孫が、よくぞここまで城を保ったという感慨もある。成瀬・奥平ともに21世紀まで城を守り奥三河国人の面目を施したと言えるだろう。

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