『戦国合戦の舞台裏』
本書(洋泉社新書y・盛本昌広著)は、戦国時代の合戦は具体的にどのように行なわれたか、を判りやすく解説した内容である。出陣の準備から行軍、食料や武器の調達方法、陣中生活の決まりから退陣方法までを網羅している。たとえばどこか …
本書(洋泉社新書y・盛本昌広著)は、戦国時代の合戦は具体的にどのように行なわれたか、を判りやすく解説した内容である。出陣の準備から行軍、食料や武器の調達方法、陣中生活の決まりから退陣方法までを網羅している。たとえばどこか …
別紙之書面披見候、仍沼田之儀在城之所、淵底存之前候、従此方も疾ニ雖可申届候、去夏以来在府大普請請取、其上上方之儀付而、無際限御用ニ取乱、依無手透、是非不申届候、其地之於仕置者、其方在城之儀候間、心易候、肝要之御城之儀ニ候 …
ミネルヴァ書房の日本人物評伝シリーズの1冊。武田氏研究で著名な笹本正治が担当している。本書は前書きで書かれているように、真摯な学術書というよりは著者の勝頼への思い入れ要素が強い。戦国武田氏というシステムの終焉に立ち会った …
奥野氏が寄せてくれたコメントにより『関ヶ原前夜』(光成準治著・NHKブックス)で紹介されている文書で上杉景勝が「長尾殿」と呼ばれていたことが判った。紹介された文書は上杉氏を敵視した大名のものではない。このことから、長尾は …
御札本望存候、如承意、去時分ハ以松庵蒙仰候、畏入候、其以来于今野州表在陣之間、是非不申達候、併背本意候、然而従江戸崎馬二疋被為牽上候歟、愚領之事、無相違馳走申候、委細御使口上相請候間、令省略候、恐々謹言、 十月九日 北条 …
武田氏の研究者である平山優の著作で、戎光祥出版の中世武士選書シリーズの1冊として刊行された。このシリーズは『武田信重』や『安芸武田氏』など、武田系の渋い品揃えで知られるが、『羽生城と木戸氏』『箕輪城と長野氏』といった関東 …
WordPressの検索機能が拙劣だったため、以下の点を変更した。 Googleサーバを使った検索『GoogleCustomSearch』を導入 WordPressの検索で結果に該当部分の引用を表示 WordPressオ …
書出 一此度就御弓矢、当郷ニ有之為男程之者、先年之任吉例、桧原谷為御加勢被仰付候、平山右衛門大夫一左右次第、速為男程之者、彼谷へ相集、可走廻候、他所へ於罷越者者、従類共ニ可被処死罪事、 一於桧原相渡普請之儀、是又無ゝ沙汰 …
伊藤潤・乃至政彦の共著で、洋泉社の文庫yから刊行されている。 先週紹介した『上杉景虎―謙信後継を狙った反主流派の盟主』(以下前書)と同じモチーフを扱っている。第2章までを関東の戦国史概観に据えていることから、調査初心者に …
『クビライの挑戦 モンゴルによる世界史の大転回』(杉山正明著・講談社学芸文庫)を読んで、考え込んでしまった。 この本は丁寧な解説でモンゴル帝国の成り立ちと限界点が紹介されている良著で、世界史の授業でよく言われる「モンゴル …