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北条氏照、徳川家康に戦線の概況を伝える

御札本望存候、如承意、去時分ハ以松庵蒙仰候、畏入候、其以来于今野州表在陣之間、是非不申達候、併背本意候、然而従江戸崎馬二疋被為牽上候歟、愚領之事、無相違馳走申候、委細御使口上相請候間、令省略候、恐々謹言、

十月九日

北条陸奥守 氏照

徳川殿 御報

→神奈川県史 資料編3「北条氏照書状案写」(古証文六)

1584(天正12)年に比定。

 お手紙をいただき本望に思います。ご意向を承ったように、あの時分は『以松庵』が仰せを受けていました。恐れ入ります。それ以来現在まで下野国方面で在陣しており、是非を申し達していません。これは本意に背きます。ということで江戸崎より馬2疋を献上しましょうか。私の領地のこと、相違なく奔走しています。詳細はご使者の口上にお願いしましたので、省かせていただきます。

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