今も昔も……

 アップする史料を来週から『戦国遺文 今川氏編』第3巻からのものに切り替える。  このところ生業が多忙を極めて史料解釈や記事が全く上げられない。図書館にも行けない状況で、手持ちの史料集だけで手一杯という体たらくだ。その一 今も昔も……

近藤綱秀、長尾新五郎に、面鳥の地に関する指示を下す

今般佐竹出張方ゝ御拘之地御堅固之御仕置、都鄙御覧弥増進、尚以公私御頼敷存候、内ゝ敵退散、翌日右之意趣雖可申宣候、堺目莵角取籠候条、至于今日遅ゝ、意外之至候、一、佐野堺ヨリ承届候分者、必来春二月者義重出張、面鳥之地ニ可付是 近藤綱秀、長尾新五郎に、面鳥の地に関する指示を下す

北条氏直、北条綱成と垪和伊予守に、依田・真田氏の離反への対応策を伝える

廿三日之注進状、今廿四日[午刻]、参着、令披見候、然者芦田・真田令一同、伴野与小諸之間を打通相動由、無是非候、然共指行者致得間敷候、各油断有間敷候、雖無申迄候、近辺之味方中不力落様之備肝要候、必ゝ手前計之備候者、不計凶事 北条氏直、北条綱成と垪和伊予守に、依田・真田氏の離反への対応策を伝える

北条氏政、徳川家康に、婚姻の成立を祝し氏直の出馬を約す

先段以飛脚如申述候、此度御輿入成就、誠大慶満足、何事歟可過之候哉、爰元之様子、為可洩堅聞、以川尻下野守申候、委細令附與彼口上候、就中当秋行之儀、御輿之儀ニ付而令延引候、此上者、三日之内氏直可致出馬由候、愚拙事者、爰元為仕 北条氏政、徳川家康に、婚姻の成立を祝し氏直の出馬を約す

北条氏政、徳川家康に、氏直の婚姻と領土案件の進捗を謝す

以鈴木申達候処、朝弥太郎被指添、始中終御懇答、殊七月可被入御輿儀、猶以御儀定之旨被顕御状候間、愚拙歓喜何事と可遂之候哉、心腹難尽筆紙候、就中五ケ条蒙仰候、一ゝゝ御返答申述候、然ニ沼田・吾妻急速可渡給由、弥御真実之模様、氏 北条氏政、徳川家康に、氏直の婚姻と領土案件の進捗を謝す