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北条氏直、某に、新田・館林・足利での戦功を賞す

廿七日注進状、今朔日[辰刻]、参着、披見候、仍新田・館林・足利ト合其地へ相動処、於諸口防戦得勝利、敵為宗之者共数多討捕、手負死人無際限仕出由、誠心地好仕合肝要候、弥無油断仕置専肝候、房州程近、万端可被相談候、自此方も及下知候、玉薬・矢遣候、恐ゝ謹言、

 追、伊波手負由候間、彼者父和泉指越候、已上、

十二月朔日

 氏直(花押)

[宛所欠]

→戦国遺文 後北条氏編2591「北条氏直書状」(原文書)

天正11年に比定。

 27日の報告書、今日1日(午前8時)に到着して拝見しました。新田・館林・足利と合わせ、その地へ作戦したところ、諸口において防戦し勝利を得て、敵の主な者たちを多数討ち取り、負傷者・死者が際限なく発生したとのこと。誠に心地よい巡り合わせで大切なことです。ますます油断なく処置することが大切です。安房守(氏邦)が近くにいます。色々と相談なさいますように。こちらからも指示して玉薬・矢をお送りします。

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