三日之注進状、今六日[申刻]、参着、令披見候、為加勢大藤式部丞并鉄炮衆指越候、敵動之間者、先段指置候、足軽共并鉄炮衆共ニ指置、万端可被申付候、猶以於後詰少も油断不可有之候、於替儀ハ注進尤候、恐ゝ謹言、
極月六日
氏直(花押)
[宛名欠]
→戦国遺文 後北条氏編2595「北条氏直書状」(原文書)
天正11年に比定。
3日の報告書、今日6日申刻(16時)に到着して拝見しました。加勢として大藤式部丞と鉄砲衆を送ります。敵が作戦している間は、前から配置している足軽・鉄砲衆をどちらも配備して色々指示なさいますよう。さらに後詰において少しも油断なさらぬよう。交代することは報告するのがもっともです。