書籍紹介

『穴山武田氏』

武田氏の研究者である平山優の著作で、戎光祥出版の中世武士選書シリーズの1冊として刊行された。このシリーズは『武田信重』や『安芸武田氏』など、武田系の渋い品揃えで知られるが、『羽生城と木戸氏』『箕輪城と長野氏』といった関東 『穴山武田氏』

『関東戦国史と御館の乱 ~上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?』

伊藤潤・乃至政彦の共著で、洋泉社の文庫yから刊行されている。 先週紹介した『上杉景虎―謙信後継を狙った反主流派の盟主』(以下前書)と同じモチーフを扱っている。第2章までを関東の戦国史概観に据えていることから、調査初心者に 『関東戦国史と御館の乱 ~上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?』

『戦国の争乱を生きる』

 NHKライブラリーから出されたこの本は、著者:舘鼻誠がNHKラジオ講座で「戦国争乱の群像」を担当していたことから刊行された、戦国時代の入門書である。  これまで紹介した書籍とは異なり、生の古文書を扱うというよりは、最新 『戦国の争乱を生きる』

『戦国大名の日常生活』

以前の書籍紹介で触れた内容とかぶるが、合わせて『戦国大名の日常生活』(講談社選書メチエ・笹本正治著)も説明してみよう。この書籍では、信虎に始まって、晴信・勝頼と至る戦国大名としての甲斐武田氏を活写している。 笹本氏の著作 『戦国大名の日常生活』

『武田信玄と勝頼』

2007(平成19)年のNHK大河ドラマが『風林火山』だったことから、数多の武田系書籍が刊行されたが、その殆どが真摯な実証よりは通説を重視した内容だった。 その中で、新書ながら異彩を放った本格派『武田信玄と勝頼―文書にみ 『武田信玄と勝頼』

『伊達政宗の手紙』

 伊達政宗に1,000通を超える自筆の書状があったというのは初耳だった。その中から印象的なものをえり抜いて紹介しているのが『伊達政宗の手紙』(佐藤憲一著・洋泉社MC新書)である。  著者は仙台市博物館長だった人物で、政宗 『伊達政宗の手紙』