デイヴィッド・コパフィールド(DVD)
ことのついでに、DVDも観てみた。映像になったのでストーリーを端折っているのは仕方ないとして、全体はよくできている。主演のデイヴィッド役が、物語の最後でものすごくディケンズに似てきたのが感動的。「なるほどそれでこの役者 …
ことのついでに、DVDも観てみた。映像になったのでストーリーを端折っているのは仕方ないとして、全体はよくできている。主演のデイヴィッド役が、物語の最後でものすごくディケンズに似てきたのが感動的。「なるほどそれでこの役者 …
いよいよ大団円となる最終巻だが、ちょっとご都合主義が目立つ。ミコーバー一家・ペゴティ一家をオーストラリア移民でハッピーにしてしまうのが強引だし、ユライア・ヒープとモティマーを珍妙な監獄に入れて披露しているのも微妙に違和 …
物語のテンポが一気に上がってくる第3巻は、エミリーの駆け落ちから幕を開ける。幼馴染の漁師ハムとの結婚を控えた彼女は、その寸前にスティアフォースと逃亡してしまう。上昇志向のあるエミリーは、家族に愛着を持ちながらもチャンス …
中盤の若干中だるみというか、伏線をゆるゆる張っているような感じの2巻目。表面上物凄く好人物のスティアフォースが絶好調で2面性を発揮している(1読して結果を知っているので尚更感じるのだろうけど)。そして、デイヴィッドは熱 …
第2読目となる。この作品はディケンズの前期と後期を画するもので、彼の自叙伝的な内容となっている。主人公デイビッドをダニエル・ラドクリフが演じたDVDが、ラドクリフ主演の映画『ハリー・ポッター』に便乗して日本で発売されて …
今川氏から見た桶狭間に関しては、ほぼ史料を網羅できたと自負している。但し、1559(永禄2)年以前の三河・尾張の状況に関しては、2009年6月刊行予定の愛知県史資料編10を待つよりない。この史料の入手によって、松平・織 …
論点 ここでの仮説は、史料検討を経ていない。ひとまず記録として残しておく。後北条氏五代の中で生母が判らないのは伊勢宗瑞と北条氏康のみである。後北条前史に埋もれていた伊勢宗瑞の正体は、近年の研究で徐々に明らかになりつつあ …
調査立脚点 家康の祖父清康と父広忠は、ともに家臣に暗殺され、その暗殺者を同じ人物(植村新六郎)がその場で斬り殺している。推理小説的に、これはなにか裏がありそう。しかも、清康を暗殺した阿部弥七郎の父親である阿部大蔵は、そ …
歴史上の矛盾点に関して、史料に基づく検証を抜いて記述してみる。完全な形ではなく、また伝承や通史も参照しつつ道筋だけ探る。このことにより、仮説構築時の指針を打ち出して史料検証の拠点としていこうと考えている。一先ずは、旧サ …
下巻に入ると、文体が面白いように変わっている。ようやくディケンズらしさが出てきたというべきか、無意味な前置きやわざとらしい言い回しは影を潜め、伸び伸びとした人物描写が光っている。ピクウィック氏が債務者監獄に入れられると …