割と等閑にされる話だが、ゴシック体は歴史の研究と相性が悪い。インターネットの隆盛によって、今までは「まあいいか」で済まされてきた誤字が許されなくなってきたと思う。下記を見てほしい。

Art000

 

MSWord上で擬似的に再現したものだが、左がゴシック体、右が明朝体となっている。明朝体にすると違いが判るものの、ゴシック体ではほぼ見分けがつかないことが判る。特に「ニ」と「カ」は手ごわい。システムで明朝体を用いるのと、入力方法を変えるのが効果的ではある。要注意の「ニ」であれば、カタカナなら「n+i」と入力してカタカナ変換、数字はそのまま数字キーから変換と、使い分けている。それでも、これまでアップした文書でも間違っている箇所がありそうな気がする……。間違えてしまうと、検索でヒットしなくなるので本当に危険だ。

 

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2 comments untill now

  1. こまつ @ 2014-05-28 20:49

     いつもお世話になっております。

     このたびのご配慮、誠にありがとうございます。早速、「二」の誤りを訂正させてもらいました。それから、フォントについてですが、どうも私のブログは明朝体だときつきつになってしまうので、ゴシック体にしているのですが、歴史系は明朝体にするべきなのですね。私はツイッターをやっているのですが、数日前に何かの拍子で勝手にフォントが変わってしまい、フォント設定を色々といじっていたところ、メイリオが見やすくて良かったのですが、サイトによっては文字がずれてしまうので、どうしようか考えていたところだったので、とても参考になりました。

     また、元亀元年8月13日付大石芳綱書状の解釈の引用についてですが、きちんと引用元を記載しておらず、どうもすみませんでした。こちらも修正させてもらいました。私のせいで、高村さんがサイトに幾つも余分な項目を立てることになってしまい、本当に申し訳ありませんでした。

     意外と場所について検討を要する古戦場が多いのですね。第四次川中島合戦の古戦場と伝わる八幡原についても、疑問を呈されている方がいらっしゃいましたね。

     

  2. コメントありがとうございます。

    このエントリは閑話ついでの自戒だったので、ちょっと驚きました。こまつさんのサイトについての指摘を意図した訳ではありませんでしたので。ただ、偶然とはいえお役に立てたようで嬉しく思います。

    ゴシック体について偉そうに書いている割に、このサイトはゴシックなので我ながらいただけない始末です。言葉足らずでしたが、入力時に明朝を用いた方がいいという提案になります。

    場所の比定は、『椙山陣考』で色々と考察しましたが、本当に難しいです。年次・人物・場所のパズルみたいなもので、でもそれがまた面白いんですよね。第4次川中島は詳しくないのですが、平地と河川が入り乱れている土地だと比定は難しいだろうと思います。