日本史を調べる人向けの電子サービスがないものかと、少しネットを徘徊してみた。


ジャパンナレッジ

吉川弘文館の『国史大辞典WEB版』が入っている。クレジット課金で月額2,100円で膨大な量の辞典検索ができる(歴史以外の辞書が多い)。


JLogos

角川地名辞典が入っている。キャリア公式サイトで月額315円。その他は人文系の辞書が多い。


どちらも膨大な情報量を誇る辞典だが、結局は2次史料でしかない。

たとえば、著名な日記類ですら出版されていない現代の既存流通に風穴を開ける意味で『実隆公記』と『家忠日記』をBlogとして構成してみたらどうだろうと考えてみた。

そして、コメントのような形で注釈を共有できる形で公開してみたら、と思う。本文・注釈ともに閲覧はフリーだが、注釈を書き入れるには登録が必要にしておく。こうすれば、冷やかしや悪質な書き込みは防げるだろう。

東国系なら『快元僧都記』『高白斎記』『勝山記(妙法寺記)』辺りも必須。『親元日記』や『親長卿記』、『大乗院寺社雑事記』とか『言継卿記』もあるし、『兼見卿記』に『上井覚兼日記』、『晴豊公記』もほしいところ。こうやって考えると、基礎的な日記史料が現代の出版市況でいかにおざなりにされてきたか判る。

ただ問題としては、どの日記も結構分量がかさむことだ。『実隆公記』も『 大乗院寺社雑事記』も、在野が道楽でこなせる文字量ではない。将来的にOCRの精度が向上したら検討できるかも知れないが、現状では不可能に近い。……ということで大言壮語はやめ、これからもチクチクと古文書入力を行なっていく所存。

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