注進状披見、仍去十九、従館林古海へ相動候処、追崩敵数多討捕之由、誠心地好仕合候、弥無油断可相稼候、将又佐竹様ゝ悃望之間、令赦免、今日為除候、謹言、
七月廿三日
氏直(花押)
大藤式部丞殿
→群馬県史 「北条氏直感状」(東京都大藤文書)
1584(天正12)年に比定。
報告書を見ました。去る19日に館林より古海へ移動したところ、敵を追い崩して多数を討ち取られたとのこと、本当に心地よい具合です。ますます油断なく功績を挙げられますよう。そしてまた佐竹が色々と懇望しているので赦免して、今日撤退させます。