条々
一、来春関東陣軍役之事、
一、五畿内半役、中国四人役之事、
一、北国六人半役之事、
三河・遠江・駿河・甲斐・信濃七人役之事、
右、任軍役書付之者、来三月令出陣、小田原北条滅亡、可有忠勤者也、仍如件、
天正十七年丑十月十日
秀吉
→小田原市史 中世I 727「豊臣秀吉条書写」(東京大学史料編纂所所蔵・碩田叢史十四)「天正十七年、相州小田原陣触、山中吉内聞書写之」と注記あり。碩田叢史、後藤碩田が、主に豊後国に関係する史料を書写・編集した文書集。本巻では、以下の二点及び七八四号史料を採録したが、何れも文言等に検討の余地がある。
条々。一、来春の関東陣、軍役のこと。一、五畿内は半役、中国は4人役のこと。一、北国は6人半役のこと。三河・遠江・駿河・甲斐・信濃は7人役のこと。右は、軍役書付の通りに、来る3月に出陣します。小田原北条の滅亡、忠勤するように。