於京都、来初春、関東立之陣触有之由告来候、兼覚之前ニ候、弥閣万事、一途ニ可遂防戦支度、火急ニ可有之事、専一候、猶様子可追而可申候、恐々謹言、
十二月廿四日
氏直(花押)
長尾左衛門殿
→戦国遺文後北条氏編3585「北条氏直書状写」(石北文書)
天正17年に比定。
京都において、来る初春に関東へ出撃するとの陣触れがあったそうです。兼ねてから覚悟していたことです。ますます万事をさしおいて、一途に防戦の支度をして下さい。緊急のこととするよう、専らになさって下さい。なお、状況は追ってお知らせします。