跡部美作守帰候間、染一筆候、長々在陣、留守中窮屈令推量候、大概明隙候条、月合候者可帰陣候、可心易候、猶兄弟衆中好申候て、可被待帰府候、恐々謹言、
八月廿日
 信玄(花押)
聖道ヘ

→戦国遺文武田氏編2094「武田信玄書状」(東京都・山下家文書)

 跡部勝忠が帰るというので、一筆いたします。長々と在陣し、留守中は気苦しかったろうと思います。大体のところは手が空きましたから、『月合』(月の変わり目?)になれば帰陣するでしょう。安心されますように。兄弟のみんなと仲良くして、甲府への帰りを待っていて下さい。

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