態以一札令申候、於今度働之上、当方一味茂呂方江如前ゝ入魂之由候、肝要至極候、弥以茂呂方可被相談事専要候、涯分可見次申覚語ニ候、猶使者可申候、次為祝儀、太刀一腰進候、恐ゝ謹言、
四月十日
氏康(花押)
[宛名欠]
→小田原市史285「北条氏康書状」(千葉市立郷土博物館所蔵原文書)
1552(天文21)年に比定。
折り入って書状で申し上げます。この度の作戦において、当方に一味すると茂呂方へ以前のように親しく申してきたとのこと、肝要の至りです。ますます茂呂方と相談なさることが専ら大切です。精一杯ご支援する覚悟です。更に使者が申します。ついで祝儀として太刀1腰を進呈します。