先刻如啓候治部少輔并今川五郎・伊勢新九郎入道対陣、於軍者、可御心安候、既 公方様御発向之上者、不移時日、自身出陣候様、武田五郎方へ被届可然旨、遅々不可有曲候、巨細長尾右衛門尉可申述候、恐ゝ謹言、

九月廿五日

 顕定(花押)

大森式部大輔殿

→神奈川県史 資料編36439「上杉顕定書状写」(相州文書所収足柄上郡利右衛門所蔵文書)

1504(永正元)年に比定。

 先刻ご連絡しましたように、治部少輔と今川五郎・伊勢新九郎入道との対陣、戦闘についてはご安心下さい。既に公方様がご出発なさった上は、時期をずらさず、本人が出陣するように、武田五郎方へ然るべく届けられる旨、遅くなってはつまりません。詳細は長尾右衛門尉が申し上げます。

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