更新休止のお知らせ

不図思いついたことがあり、大変興味を持って頭の中で思考を進めていったのだが、これが予想外に惚れ惚れとする美しい仮説に育っていった。何れは1次史料と引き合わせて検証する必要があるだろうが、従来の私の史観を大きく変更する内容だけに既存の思考方向を改める必要がある。

ひとまずこの状況を整理し、自分の中で決着をつけるためにサイトの更新を一時的に休止する。秋には再開できるのではないかと考えているが、こればかりは判らない。

どのような仮説かというと、「武士は武装商人だった」のではないかというものだ。過去の学校教育の成果では、武士は農民が武装したものという理解が主題だったと記憶している。私はここから発展させて、大規模な土木工事・建築を行なえる農民が武装化して武士になり、中央から来た受領貴族と融合したと基本的に理解していた。しかし、「武将」ではなく「武商」だったと仮定することで多くの根本的な疑問が解けることに衝撃を覚えている。

  1. 戦国大名・国衆は、なぜ寄進を繰り返し行なうのか?
  2. 大名は町場(商工)に関わる課税がゆるいのはなぜか?
  3. 河川と街道の確保に執念を持つのはなぜ?
  4. 武器は自分たちで作っていたのか?
  5. 意外に破産者の多い被官の存在は何を示すのか?

これまでいくつか私が行なってきた史料解釈についても影響があると思われ、論旨を切り替えるためには色々と思考実験と演繹の再構築が欠かせないだろう。

サイト自体を止める訳ではないので、既存記事などでご意見がある場合はお気軽にコメントを。また、Contactリンクから直接メッセージを送れるので、細かいご連絡はそちらで。

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