[懸紙ウハ書]「牧野右馬允殿 氏真」
今度戸田主水助別心、松平蔵人相動、所々致取出之処、被官人稲垣平右衛門尉馳走之由、喜悦候、此時弥忠信肝要候、本意之上可加扶助候、此趣可申聞候也、謹言、
五月十七日
氏真(花押影)
牧野右馬允殿
→戦国遺文 今川氏編1988「今川氏真感状写」(牧野文書)
永禄7年に比定。
この度戸田主水助の別心で松平蔵人が動き、諸所に砦を造ったところ、被官人の稲垣平右衛門尉が奔走したとのこと。喜悦です。この時こそますますの忠信が肝要です。本意の上扶助を加えるでしょう。この趣旨を申し聞かせますように。