此度御祈念頼入候処、今迄之儀者存侭ニ候、然ニ来春ハ唐口之御動、我ゝも罷立候間、御本尊其元ニ被指置、弥御祈念頼入候、猶様子山角治部大輔可申入候、恐ゝ謹言、

八月廿四日

見性斎 氏直(花押)

高室院 玉床下

→小田原市史2087「北条氏直書状写」(和学講談所本集古文書七十三)

天正19年に比定。

この度ご祈念を頼み込んでおりましたところ、今までのことはご存知のままですが、来春の唐方面の作戦、我々も出立することとなりましたので、ご本尊はそちらに指し置かれ、ますますご祈念を頼み入ります。さらに山角治部大輔が申し入れるでしょう。

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