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北条氏政、垪和伊予守の戦功を褒め、氏直の独立を喜ぶ

今度一戦敵三千余討捕、歓喜更難尽紙面候、殊氏直独立之出馬得大利、子孫長久歴然ニ候、就中従最前被走廻、父子共ニ敵被討捕由、誠ニ心地好大慶候、委細幸田口上ニ附与候、随而一箪一合■候、恐ゝ謹言、

八月廿四日

 氏政(花押)

垪和伊予守殿

→戦国遺文 後北条氏編2359「北条氏政書状写」(垪和氏古文書)

天正10年に比定。諸家蔵文書七・安得虎子十所収では「六月」となっている。

 この度一戦して敵3,000余を討ち取り、歓喜は更に紙面に尽くし難いことです。特に氏直が独り立ちしての出馬で大利を得て、子孫長久は歴然のこととなりました。とりわけ最近までご活躍なさって父子ともに敵を討ち取ったとのこと。本当に心地よく大慶です。詳細は幸田の口上に付け与えました。1箪1合をお送りします。

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