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北条氏直、小幡兵衛尉に、西国勢の攻撃が近いことを報ず

「(懸紙ウワ書)「[異筆]天正十八寅三月十三到来」[墨引]小幡兵衛尉殿 自小田原[墨引]」

羽柴去三日京を立、五日之内駿河へ打着由、懸入之者共申候、然則敵之動可為近ゝ候、諸口之備堅固ニ候間、肝要候、於此上、為不可有油断、両条以使申候、此節雖無申迄候、弥無油断、万事仕置専一候、恐ゝ謹言、

三月十一日

 氏直(花押)

小幡兵衛尉殿

→小田原市史2044「北条氏直書状」(神奈川県横浜市 県立文化資料館所蔵小幡文書)

天正18年に比定。

 羽柴が去る3日に京を発ち、5日のうちに駿河へ到着したとのこと、こちらに駆け込んで来た者たちが言っています。ということで敵の攻撃が近いことでしょう。諸口の防備は堅固にするのが肝要です。この上は油断がないように、2つの事は使者によって伝えます。この期になって申すまでもないことですが、ますます油断なく万事処理することが専ら大切です。

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