其已来者不申承候、御床敷候、其元如何様之御遊山候哉、承度候、当表無相替儀候、可御心安候、仍散ゝ候へ共、自身調合之間、一つゝミ進之候、并一種進候、猶重而可申候間、不能具候、恐ゝ謹言、
二月四日
氏直(花押)
小幡兵衛尉殿
→小田原市史1725「北条氏直書状」(源喜堂古文書目録所収小幡文書)
花押形より天正14年に比定。
それ以来ご連絡いただいていません。お久しぶりです。遊山の様子はいかがでしょう。お聞かせいただきたく思います。こちら方面は異常もありませんので、ご安心下さい。さんざんな代物ですが、私が調合した薬を1包進呈します。また、酒肴1種も送ります。さらに重ねて申しますので、詳しくはお伝えしません。