小幡家中申事有之間、以房州及下知候、雖然、万乙不聞届者、可加退治候、至于其儀者、自房州可有一左右間、人衆払而召連有参陣、万端房州相談、可被走廻候、在所程近候間、郷人一揆以下迄相集、一途可被走廻候、恐ゝ謹言、
九月廿五日
氏直(花押)
長尾新五郎殿
→小田原市史1966「北条氏直書状」(長尾文書)
小田原市史・後北条氏年表ともに天正17年に比定。
小幡家中に指示することがあり、安房守から命令しました。とはいえ、万一聞き届けなかったなら退治するべきです。そうなったなら、安房守から連絡があるでしょうから、全部隊を率いて参陣し、全て安房守に相談し活躍なさいますように。居住地がほど近いので、郷村の一揆まで集めて、一途に活躍なさいますよう。