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北条氏規、山本太郎左衛門尉が佐貫沖で活躍したことを賞す

今度於佐貫前、敵船ニ懸合、陸地へ押上、早船三艘切取、殊数ケ所、致鎗手、自身愛河[を]被討捕ノ事、誠ニ無比類候、仍太刀一腰[未紀]遺之候、弥可抽忠節之状、如件、
天正五年[丑]
十二月二日
氏規在判
山本太郎左衛門尉殿

→戦国遺文 後北条氏編 1957「北条氏規感状写」(水月明鑑十二)

 この度佐貫前において、敵船と交戦して陸地へ押し上げ、早船3艘を切り取った。特に数箇所槍傷を負って、自身で愛河を討ち取られたこと、本当に比類がないことです。よって太刀1腰を遣わします。ますます忠節にぬきんでるように。

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