「(モト懸紙ウハ書)武田伊豆守 義元」
連々無御等閑毎時御馳走、誠御入魂異于他候之間、於当国山西壱所号岡田地[近年三条殿所務分]進之候、雖些少之儀候、御志計候、弥於無御疎略者本望候、恐々謹言、
六月十九日
義元(花押影)
武田伊豆守殿
→戦国遺文今川氏編「今川義元書状写(折紙)」(国立公文書館所蔵楓軒文書纂巻四十)
花押は1546(天文15)年頃のものという。
常々連絡を絶やすことなく、いつも奔走していただき、本当に親しさが他とは異なります。そこで、山西地方の岡田という地所(近年は三条殿が経営していた分)を進呈します。些少ではありますが、気持ちとしてお納め下さい。ますます親密になれれば幸いです。