2011年3月11日に発生した『東日本大震災』の死者数が増え続けている。過去の災害と比較してその要因を探ることができれば、今後の犠牲者は抑えられるかも知れない。そう思い至り、調査カテゴリに加えることにした。
一つ気になっているのが、週刊誌・テレビ・新聞、それにインターネットのニュースサイトで書き立てられているのは「1,000年に一度の予測不能な災害」という文言だ。
1,000年という単位が出てくるのは、869(貞観1元)年の震災を画期としているからだろう。この地震については文献史の範囲を超えており、今後の考古学検証にかかってくる。文献史が使い物になるのは近世以降、頑張って室町後期からだと思う。最も遡れるのは1498(明応7)年の震災ではないか。であれば、1498~2011の513年で文献を列挙してみるのもいいかも知れない。
だが、地震に関しては私の知識がまだまだ足りない。史料の下読みの手前、地震史についての一般知識習得から始める必要がありそうだ。少しずつでも進めていこう。