にら山御城ふしんの人足、滝山へあたり候哉、諸人そんしのことく、彼地ニハちりさくにて、百姓の一人もなく候、此まへゝゝもさやうのしさい御申につゐて、滝山より人足いてす候まゝ、なをゝゝ■■ひも、こなたにて御ことわり御申候まゝ、その■■たハあいまち候へよし、御ふしん奉行衆■たへ、申ことわるへく候者也、仍如件、

午[「軍勝」朱印]

三月廿一日

おた原

 大くほより

水口殿

→神奈川県史 資料編3「山木大方朱印状」(水口文書)

 韮山城普請の人足、滝山へ問い合わせたのでしょうか。皆様ご存知の通り、あの土地は不作で、百姓が一人もいなくなりました。この前もそのような事情を申し上げられて、滝山からの人足は出ませんでした。さらにはこの度も、こちらで謝絶申し上げますので、その間はお待ちいただけるように、御普請の奉行衆へご連絡して下さい。

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