今度三左衛門生害之儀、忠節無比類候、此忠於子々孫々忘間敷候、然者為給恩、万疋之知出置候、雖為何儀候、於末代不可有相違候、在所者別ニ日記出置候也、
天文拾六年
十月廿日
広忠 御在判
筧平三とのへ
→愛知県史 資料編10「松平広忠判物写」(譜諜余録)
この度三左衛門を殺害したことは忠節比類がありません。この忠義は子々孫々においても忘れてはなりません。ということで恩賞として10,000疋の知行をお出しします。どのようなことがあったとしても、末代まで相違がないように。在所のことは別途記録を出しておきます。