中根弥太郎殿ニ弐十貫文、大竹源六殿ニハ主の名田を城へ納候分進之候、相のこり七人ニ、百貫文進之候、少もふさた有ましく候、万一無為ニ罷成候共、三木へ返置候事ハ、八幡も照らん有ましく候、両人へ御まかせ候へく候、為後日如件、
天文十二 六月十四日
阿部 大蔵(花押)
酒与四 正家(花押)
中根弥太郎殿
大竹源六殿
→愛知県史 資料編10「酒井正家・阿部大蔵連署証状」(大竹文書)
中根弥太郎殿に20貫文、大竹源六殿には、主の名田を城へ納める分を進呈します。残りの7人には100貫文を進呈します。少しでも処置を止めることはありません。万一和睦したとしても、三木へ返還することは、八幡神も照覧あれ、両人へお任せすることでしょう。後日のためこのようにします。