駿河国蒲原郷内南之郷、山・屋敷・浦等之事

右、今度一乱、由比之城相踏、忠節無比類之間、為新給恩宛行畢、彼郷中葛山給八貫文分并武藤給参貫五百文分、田畠給主ニ踏渡上者、相残分一円ニ如福嶋彦大郎時可令知行、弥可抽忠功之状如件、

天文五 丙申 年閏十月廿七日

義元(花押)

由比助四郎殿

→静岡県史 資料編7「今川義元判物」(由比文書)

 駿河国蒲原郷内の南之郷における、山・屋敷・浦などのこと。右は、この度の一乱において由比の城を守備して比類のない忠節を働いたので、新たな給恩として充て行なう。あの郷中での葛山氏の給地8貫文分と武藤氏の給地3貫500文は、田畑の給主に渡すものとする。残る分は福嶋彦大郎の時のように一円を知行せよ。ますます忠功にぬきんでるように。

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