今度駿河衆郡内江乱入仕候時節、雑人共対御寺江申致不儀候事、無是非次第候、雖然■拙疎略不存、■意趣■■■依申上■、被聞召■■■■■■■■、猶自今以後■堅申付、■栄■■■行并祖父全久如■■、■■有相違所如件、

永正拾伍稔 戊寅 正月卅日

田原左近尉 政光(花押)

進上 長興寺 参 衣鉢侍者御中

→静岡県史 資料編7「戸田政光請文」(長興寺文書・田原市)

欠損部分は先頭から、愚・其・数ヶ度・候・分御堪忍忝奉存候・者・玉・様御一・置文・不可と補う。

 この度駿河衆が郡内へ乱入した時節、雑人たちが御寺へ不法を言い立てました。是非もない次第です。私自身は疎略にしていなかったとしても、その意向は何度も申し上げました。お聞きになった分はご容赦いただけるとのことで恐れ入ります。さらに今より後は堅く申し付け、玉栄様ご一行、並びに祖父全久の遺言のとおりに、相違ないようにいたします。

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