太神宮御祓之箱頂戴、目出度候、仍葛西庄御神領之由承候、至于可為如上代者、其類可多候、宜諸国之次候、伏所冀者、以 神慮、房総可令本意候、此願令成就者、新御神領可令寄進候、委細者、石巻父子可申上也、仍状如件、

二月廿七日

平氏康(花押)

太神宮禰宜中

→戦国遺文 後北条氏編「北条氏康書状写」(鏑矢記)

 太神宮のお祓い箱を頂戴し、めでたく存じております。葛西庄の神領の件承りました。上代のように致します。その類は多いことでしょう。諸国に次ぐようにしましょう。平伏して冀うのは、神慮を以って房総にて本意を遂げたいということです。この願いを成就していただけたなら、新たに神領を寄進するでしょう。詳しくは石巻父子が申し上げます。

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