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北条氏政、酒井左衛門尉に掛川開城時の対処を感謝する

就氏真帰国、家康へ以誓句申届処、御返答之誓詞、速到来本望候、殊氏真并当方へ無二可有御入魂由、大慶候、就中懸河出城之刻、其方至于半途為証人入来之由、誠以手扱喜悦候、自今以後者、家康へ別而可申合候条、可然様ニ馳走任入候、仍馬一疋黒進之候、猶弟助五郎可申候、恐々謹言

五月廿四日

氏政(花押)

酒井左衛門尉殿

→戦国遺文 後北条氏編「北条氏政書状」(致道博物館所蔵酒井文書)

1569(永禄12)年に比定。

 氏真の帰国について、家康へ誓句を届けたところ、返答の誓詞が早速到着して本望に思っています。特に氏真と当方に対して、無二の昵懇があるとのことで、喜ばしいことです。掛川城を出る際、そちらの人質が途中まで入来していたと聞きます。本当にお気遣いに喜んでいます。今から以降は、家康には格別にご相談しましょう。しかるべくように奔走すること、お任せします。黒毛の馬を1疋進呈します。さらに弟の助五郎(氏規)が申し上げるでしょう。

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