預御状、令本望候、佐白一和、以 上意如形無事簡要候、其方御馳走之由、使者申事候、弥御忠信此時候、当口取乱候、於備者可御心安候、何様以使可申候、恐々謹言、
十一月十六日
氏康(花押)
那須殿
→戦国遺文 後北条氏編「北条氏康書状」(栃木県立博物館所蔵那須文書)
1560(永禄3)年に比定。
書状をいただき本望です。佐竹氏と白川氏の和平ですが、足利義氏の上意をもって形のように無事にするのが肝要です。あなたが活躍なさると使者が申しておりました。ますます忠信を行なうのはこの時です。こちら方面は取り乱しています。防備はご安心下さい。諸々は使者が申します。