如来意、依無題目、久不能音問候、向■城取普請、悉出来、人数三日以前納候、可御心易候、就中 大上様御不例之由候、相替儀候者、可承候、委曲岩本可申候、恐々謹言、
五月廿八日
氏康(花押)
野田殿
→戦国遺文 後北条氏編 「北条氏康書状写」(野田家文書)
1560(永禄3)年に比定。
来意のように、用件もなかったのでご無沙汰しておりました。城攻め用に普請して全て完成し、軍勢も3日前には収容します。ご安心下さい。とりわけ『大上様』が亡くなったそうで、その相続の件は承りました。詳しくは岩本が申します。