新春之祝儀、不可有休期候、仍太刀一腰給候、目出度候、猶祝詞自是可申入候、随而当春可有越山之旨、待入候、委細高井連惇可申候、恐々謹言、
正月十二日
氏真(花押)
幡竜斎殿
→静岡県史 「今川氏真書状写」(判物証文写附二)
新春の祝儀で休む暇もないようです。つきましては太刀1腰をいただきました。めでたいことです。さらに祝詞をこちらからお願いしています。このことからこの春に越山いただくことをお待ちしております。詳しくは高井連惇が申します。
※花押は1559(永禄2)年~1560年のものと比定。高井連惇の「惇」は実際は異体字「忄+宗」。