就今度岡崎在城、長能・宗光両人江弐百五十貫文■令扶助之也、然者糟屋備前守同前諸事可走廻、同心参人之切符扶持、如相定毎年可請取之、其外当年令高名同心四人切符弐十五貫文、為新給領掌訖、年来無足奉公之由申之条所宛行之也、若於彼等同心相放者別人可入替、奥郡野田郷代官職・散田方共不可有相違、野田替米之事、毎年於当地可請取之、数年奉公神妙之至也、弥可抽忠功者也、仍如件、

天文廿三

十一月二日

治部大輔判

匂坂六右衛門尉殿

→静岡県史「今川義元判物写」

 この度の岡崎城番に当たって、長能と宗光の両人に250貫文を配賦するので、糟屋備前守と同じく活躍するように。同心3人の給与も付与するので、定められた通り毎年受領するように。そのほか今年功績のあった同心4人の給与25貫文を新給与として任せる。年来無給で奉公していると申請があったので給与する。もし同心を解任したら別に人を立てるように。奥郡野田郷の代官職と散田方とも相違なく、野田の替え米のことは毎年当地にても受け取るように。数年にわたる奉公は素晴らしいものだ。いよいよ忠功に励むように。

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