ディケンズについて

 サイトの趣旨は歴史研究、ディケンズは関係ない。ただ、「文豪ディケンズを扱ったBlogがない!」のが癪に障るので記事にしている。
[w]チャールズ・ディケンズ[/w]
 とはいえ、私が語れるのは全くもってミーハーな事柄だけ。ざっくばらんに、ディケンズの小説は面白いことが伝えられれば上出来だと考えている。
 そもそも、私がディケンズの世界と本格的に触れ合ったのは大学時代だ。本格推理小説一辺倒だったが、ブラウン神父シリーズを書いたチェスタトンが「ディケンズ大好きらしい」と知った。そして、ちょうどちくま文庫から刊行中だった『荒涼館』を読み始める。当時は若気の至りで「ディケンズなんて推理小説としてはちょろい」と高を括っていたのだが……見事にはまった。以来、座右の書となっている。
 ディケンズと言えば『クリスマス・キャロル』と『二都物語』。後はせいぜい『オリバー・ツイスト』と『大いなる遺産』が知られる程度。どれも名作であることは否定しないが、私にとっての代表作は『荒涼館』と『リトル・ドリット』、『我らの共通の友』(ただし『ドンビー父子』と『ハードタイムズ』は未読)。ディケンズはもっと広く読まれてよい作家だと信じてやまない。
 今回の記事をきっかけに、ディケンズの作品を再度読み直す旅に出ようと思う。作品の順序は適当で……。

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