薬院へ以使申入候、御心得御取成可給候、又薬院御女中かたへ終不申入候、是者こなたへ少御好も候、此度申入候間、是又能ゝ御取成頼入候、委者鈴七ニ申含候条、不能具候、恐ゝ謹言、
七月四日
氏規判
「 自大坂
北美入道
浄泉斎 御宿所」
→戦国遺文 後北条氏編4346「北条氏規書状写」(古簡雑纂六)
薬院へ使者を送って申し入れました。お心得をお取り成しいただけますでしょうか。また、薬院の奥様にはついに申し入れませんでした。これはこちらへ少しの誼もありました。この度申し入れましたので、これまた、よくよくお取り成しを頼み込んでいます。詳しくは『鈴七』に申し含めていますので、詳しくは申しません。