立花城家督之事、道雪於無男子者鎮連兄弟之内、以分別可被申与之由承候、尤肝要候、連々如申候、当城之事、其堺覚候之条、倍堅固之格護、不及申候、然者向後、右之内一人登城之儀可為若輩候歟、成人之間者、鎮連同前令在城勤番可然之段、兼日能々御入魂専一候、此由至鎮連モ以状申候、可被得其意候、恐々謹言、
五月十日
 義統(花押)
 宗麟(朱印)
戸次伯耆入道殿

→北九州戦国史史料集下巻797「大友義統・宗麟連署書状」(大友宗麟資料集・立花文書)

天正3年に比定。

 立花城の家督のこと。道雪に男子がないので鎮連兄弟のうちから、検討して決めるだろうとのこと聞きました。ごもっともで大切なことです。いつも申しているように、この城のことは、その境界は注視しているところですから、倍して手堅く覚悟することは申すまでもありません。ということで今後は、右のうち1人が登城するとして、若輩ということでしょうか。成人までの間は鎮連が同行して在城し番を勤めるのは当然ですから、兼ねてからよくよくご昵懇となるのが専ら大切です。このことを鎮連にも書状で申します。その意を得ますように。

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