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北条氏直、上田掃部助・同河内守の忠節を賞し、知行を充行うことを約す

今度西国衆就出張、従最前参陣、河内守者北敵為備松山在城、掃部助者当地在陣、旁以肝要候、弥竭粉骨可被走廻候、本意之上、於駿甲両国之内一所可遣候、仍状如件、

天正十八年[庚寅] 卯月廿九日

 氏直(花押)

上田掃部助殿

同河内守殿

→小田原市史 小田原北条2 2067「北条氏直判物」(大口文書)

 この度西国衆が侵攻したことで、近日より参陣し、河内守は北の敵に備えて松山に在城し、掃部助は当地に在陣、どちらも大切なことです。ますます粉骨を尽くして活躍して下さい。本意となった際は、駿河国・甲斐国のうちで1つ知行を遣わします。

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