今度小山地、徳河取詰之処、数日籠城、被尽粉骨之条、当城堅固、併其方戦功故候、依之後詰之行任存分候、令感悦候、自今以後、弥忠節可為肝要候也、恐々謹言、
九月廿一日
勝頼(花押)
岡部丹後守殿
→戦国遺文 今川氏編2573「武田勝頼感状」(土佐岡部文書)
天正3年に比定。
この度小山の地を徳川が取り囲んできたところ、数日間籠城し粉骨を尽くされましたので小山城が堅固なのとあなたの戦功によるものです。これにより後詰の戦いを思う存分できました。感じ入っています。これ以後ますます忠節が肝要となるだろう。