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北条氏政、長尾左衛門入道に、書状と進物の礼を述べ無沙汰を詫びる

去秋当方江一味之由、及聞ニ付而、可及一翰雖覚悟候、二三ヶ年隠遁、閉口之間、乍存打過候、然珍札并馬一疋[河原毛]、鮭十尺、到来喜悦候、何様自是可申候条、不能具候、恐ゝ謹言、

十二月二日

 氏政(花押)

長尾左衛門入道殿

→戦国遺文 後北条氏編2449「北条氏政書状」(志賀慎太郎氏所蔵文書)

天正10年に比定。

 去る秋に当方へ一味とのこと、聞き及びましたので、一度書状を送ろうと決めていましたが、2~3年隠遁して口を閉ざしており、存じながらも時間を過ごしてしまいました。そうしていたら、書状と河原毛の馬1頭、鮭10尺が到着して喜悦しています。どのような様子かはこの者が申しますから、詳しくは申しません。

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