注進状之趣、何も心地好候、為致絵図見届候、然者大手陣弥吉事連続、於信州遠州之境、山家三方衆千余人討捕、信州者無残所候、当口へも定使可見届候、毎日人衆打着候間、能ゝ首尾を合、可打出候、無二此時可走廻候、謹言、

九月十三日

 氏政(花押)

風間出羽守殿

→戦国遺文 後北条氏編2412「北条氏政書状」(佐藤行信氏所蔵文書)

天正10年に比定。

 報告書の内容、どれも心地よいものです。絵図にして見届けました。ということで大手陣はいよいよ良い事が連続し、信濃と遠江国の国境で山家三方衆1,000余人討ち取りまして、信濃国は残すところがなくなりました。そちらにも使いを出して確認しましょう。毎日部隊が到着していますから、よくよく連携して攻撃なさるよう。次はないものとご活躍されるのはこの時です。

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