去七日甲州至于■■子、氏直打詰候、敵新府之要害をかた取、切所当前
[懸紙]「[墨引]大藤式部丞殿 自小田原[墨引]」
[竪切紙]遠候之仕合竭粉骨由、聞届候、誠心知好感悦候、向後大切之模様候条、委細幻庵へ以書付申候、遂分別専一候、謹言、
八月十八日
氏政(花押)
大藤式部丞殿
→戦国遺文 後北条氏編2396「北条氏政書状」(大藤文書)
天正10年に比定。
遠州の作戦でご活躍なさったとのこと、伺いました。本当に心地よく感じ入りました。今後重要な事柄がありますから、詳しくは宗哲に書付で伝えています。的確な判断をすることが専一です。